こんにちは。はぎはらと申します。
もう冬ですね。
今日は、今年の夏に開催したインターンシップをご紹介します。
今年のインターンシップでは、15人チームを作り、2週間かけて技術検証(PoC)としてVRゲームを作ってもらいました。
弊社では、学生さんを対象に夏季インターンシップを開催しています。
今回は前編・後編に分けて弊社のインターンシップの中身をご紹介します。
この記事では、前編として、開催内容と成果物をご紹介します。後編では、インターンシップにおける私たちの「狙い」をご説明させていただこうと思います。
VR Arcade
まず、今回製作してもらったプロダクトをご紹介しましょう。プロジェクト名は「VR Arcade」です。
SteamVRを開いてプラットフォームにログインすると、VR空間に仮想のゲームセンターがあり、いくつかの体感ゲームをプレイすることができます。実装にはUnity©︎を使いました。
VRゲームは複数人でマルチプレイができます。通信はLANで接続されたマシン同士で行います。実装にはUnity NetworkingのLobbyを採用しました。
ゲームプレイの成績によって、UNY(ユニー)というゲーム内仮想通貨を稼ぐことができます。Web上に、UNYの獲得量に基づくランキングが公開され、参加者同士で競い合うことができます。ウェブサイトはAWS©︎上に構築されており、RDS + EC2 + docker(PHP,Laravel)で実装しています。
ゲーム内のVRアバターには、VRM©︎フォーマットに準拠したモデルが使えます。このモデルは、AWS S3で署名つきURLにより都度配信することで、簡易的なデータ保護を行う、という仕様になっています。
コメント
VR空間には視聴者がコメントを降らせることができます。コメントのメッセージングの実装にはAWS SQSを使いました。Unityクライアントでコメントキューを非同期ポーリングしています。
VRコントローラのメニューを開くと、左手に円形UIが出現します。このUIからゲームの選択やプレイの停止が行えます。VRでも操作しやすいようにするため、階層型になっています。
以下は、今回作成したVRゲームのイメージです。
「Demon’s Core」
作者の紹介文
Demon Core Simulator ~ 今世紀最大のシミュレータ
Demon Core Simulatorは今世紀最大のシミュレータです。
このゲームは、柔軟で革新的なアイデアをもとに作成され、VR技術と物理計算の融合により、2Dゲームでは不可能な、圧倒的な臨場感とインタラクティブな体験が可能になります。
少し前に話題になった、「デーモンコア」をドライバーでカタカタするゲームです。このゲームは、VRゲームの操作に慣れてもらうのにちょうどよかったため、チュートリアルとして位置付けられました。ちなみに失敗すると青い光がプレイヤーを包み、昏倒します。
「PvEPS」
作者の紹介文
タイトル通りPvEのFPSです。
突っ込んでくる敵を倒すだけ!敵を倒してステージクリアを目指しましょう!!!
ステージギミックとか作りたかった…(技術力不足)
「Blast Game」
作者の紹介文
爆弾を置いて相手を爆破するゲームです。
爆弾は蹴れないです。すまねぇ…。
1vs1を想定しています。3人以上の場合はバグります。
本家と違って誘爆判定がゆるゆるなので注意してください。
これはまさに劣化版ボン…おや、誰か来たようだ。
「VR Race」
作者の紹介文
マルチプレイ対戦でライバルに勝利し、ゲーム内通貨UNYをゲットしよう!
「VRリズムゲーム」
遠くから向かってくる譜面に合わせて体を動かしてヒットする、リズムゲームです。
2週間という短い期間の中で、インターンの皆さんは大量のタスクをこなしてくれました。お疲れ様でした!
さて、次回は、私が今回あらかじめ設定していた「狙い」をご紹介しつつ、インターンシップの裏側をお見せします。これからインターンシップに参加してみようという方、インターンシップの開催を検討されている企業担当者の方の参考になれば幸いです。