インフィニットループ 広報ブログ

2014年01月07日 (火)

著者 : matsui

私はいかにして怠惰な寝正月を過ごしたか – 介護ベッドと壁掛TVを使ったプログラミング環境の構築

あけましておめでとうございます。代表のmatsuiです。
本年もインフィニットループをどうぞよろしくお願いいたします。
さて、私はたまに技術とはあまり関係ない記事を書きます。まだ読んだことがない方はこの機会にぜひどうぞ。
→ 【大掃除にまだ間に合う】 プログラマがやるとこうなる!自宅をルンバフリー環境にする方法を大公開!
→ あなたも今日から布団人!!3万円で始める介護ベッドでプログラミング生活
今回は、下の介護ベッドの記事の続きです。
単純な介護ベッド運用では飽き足らなくなった私が、いかにして次の拡張を行っていったか、というお話になります。

前回までのおさらい

私は布団人ですから、家にいるときは常に布団にいたいわけです。
そんなわけで布団の中でも快適にPCをいじれる環境を作り上げました。
それがこちら。介護ベッドと介護机の組み合わせでした。
kaigobed_005

浮上してきた問題

しばらくは満足して使ってきましたが、幾つかの問題点が出て来ました。
ひとつはPCを使うたびに介護机のキャスターを動かすのが面倒という点です。
起きてテーブルを手前に持ってくるのは面倒ですし、テーブルの上にはモノがだんだん増えて動かしづらくなります。
またテーブルが目の前にあると、寝返りなどの動きが制限されて邪魔なのですが、いちいち戻すのも大変です。
ふたつ目は冬の寒さの問題です。
冬期間に布団から手を出すのは寒いのですが、この形では手を机の上にあげて作業する必要があります。
これは苦痛ですし、ベッドで樹上生活をしている意味がありません。

改善案を練る

十分快適な環境を作ってきたつもりでいましたが、満足できなくなってきました。
こうなると、ふとん活動家としての血が騒ぎだします。
まずキャスター付きの介護机は、基本動かさず固定としました。
幸い下の写真のように、足下にさげておく分には邪魔にならず快適です。
ただ、食事をする場合などには便利なので、一応動かせるようにはしておきます。
kaigobed_006
ただ、これでは画面が遠くて寝ながら文字がみえないんですよね。
・・・!!!
文字が見えないなら大きくすればいいじゃない。
そんな単純な考えから、このプロジェクトは始まりました。 (♪風の中のす~ばる~)

プロジェクトのスタート

PC用のディスプレイじゃ小さくてダメだ。TVにしよう!
超短焦点プロジェクタも捨てがたかったのですが、ファンの音や発生する熱による夏の暑さ(北海道の部屋にはエアコンが無いんです)を考えてやめました。
置き場所はないので、壁に掛けないといけない。
前にネットで見たホッチキスで止める止めるTV掛けにするか?
いやダメだ。うちは賃貸だし、もしも寝ている時に上に落ちてきたら、命を落としてしまうかもしれない。
ここはヒガシのTV用突っ張りポールを使おう。
度重なる試行錯誤と、苦悩の中で、プロジェクトは進んだ・・・ (プロジェクトエーックスー)

組み立てと設置

組み立ては至難を極めた・・・
・・・ウソです。
サクサクっと組み立てることができました。でもTVが結構重いので一人じゃ厳しいかもです。
突っ張りポールを組み立てて
kumitate_01
TVを固定するためのボードを付けて
kumitate02
TVに金具をつけて
kumitate03
ほい完成
kumitate04
横から見るとこんな感じ
kumitate05
シンプルでスッキリとした構成に満足です。
専用品だけあって、しっかりと固定されており、耐震性もかなり高そうです。

脇を固める小物を揃える

やるときは徹底的に。それが私のポリシーです。
寝るときにはスマホやタブレットを充電したいですよね。(もちろん人として布団から一歩も出ずに)
100均グッズで壁に小物置き場を作りました。これで十分。
壁に挿す画鋲だけ、斜めに刺さる高荷重タイプのものを使いましょう。
komono01
TVのリモコンなんて、布団に入ってたらタオルケットに紛れて、どこかにいってしまうわけですよ。
リモコンレスにすべきです。
声で操作するフューチャーホームコントローラーを導入しましょう。
komono02
「コンピュータ、TVつけて」
「コンピュータ、ボリューム下げて」
「コンピュータ、Macをスリープ」

ボイスコマンドだけでTVとMacが操作可能です。
なんていう未来。
まるで未来からきた布団のようじゃないか。
ちなみに価格は36,800円。
正直高い。でも仕方がない。だってタオルケットに紛れてリモコンがどっかにいっちゃうんだもの。

そして完成

そして理想の環境は完成しました。
使ってる姿はこんな感じ。
操作は、Bluetoothキーボード + Bluetoothトラックパッドで、完全コードレスです。
kansei01
寝てる人から見るとこんな感じに見えます。
十二分に視認できる文字の大きさ。
コードを書くのも捗ります。
kansei02
Webを見ても快適です。
ムービーの類は更に快適です。なにせTVですし。
kansei03
フルコードレスの環境なので、寒いときはキーボードとマウスごと布団に潜ることができます。
このように耳まで入るのが大人のマナー。
kansei04
眠くなったら、「コンピュータ、全部の電源を消して」とボイスコマンドで命令して、電動介護ベッドの背を倒すだけです。

エピローグ

このようにして無事に環境を構築することができ、快適な寝正月を過ごすことができました。
それではかかった費用を見てみましょう。

  • BRAVIA KDL-42W802A [42インチ]  94,079円
  • 壁掛けTVポールセット(ポール色シルバー) HPTV20-4S  38,800円
  • テレビ金具 TVセッターチルト1 S/Mサイズ  4,980円
  • 壁の小物置き 約500円
  • フューチャーホームコントローラー 36,800円

堂々の合計174,659円。
※加えて、介護ベッド、介護テーブル、PC、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウスの類はもちろん別途必要です。
安いと考えるか、高いと考えるかはあなた次第です。
そして、たとえ高いと考えたとしても、買ってしまった人にとっては後の祭り。
わ・・・わたしは安いと思います(震え声)