インフィニットループ 広報ブログ

2024年05月16日 (木)

著者 : matsuyama

【ILの部活動】漫画部:「熱いぜ辺ちゃん」の話

こんにちは、漫画部・部長のmatsuyamaです。

今年も有り難いことに、沢山の新卒の皆さんが、数多ある会社&進路の中からILを選び、入社してくださいました。
週末の終業後などには新卒の方々も混ざって社内で遊んでいるのですが、麻雀のルールを知っている方がまぁまぁいて、先輩と一緒に卓を立てて麻雀を打っている姿をよく見ます。やはり、雀魂やドマ式麻雀などで麻雀に触れる機会が増えているのかな、と思ったりします。
私も麻雀が好きなので、麻雀の競技人口が増えるのは嬉しい限りです。

麻雀回が好き過ぎて、10巻だけ買ったギャグマンガ日和

熱いぜ辺ちゃん

今回は「熱いぜ辺ちゃん」という麻雀漫画の話をしようと思います。
熱いぜ辺ちゃんは、今となっては押しも押されもせぬ人気漫画家「福本伸行」の初期の作品で、「賭博黙示録カイジ」が掲載される10年前の作品です。

※注意:ここから先は、熱いぜ辺ちゃんのネタバレを含む内容となります※

主人公はあだ名が「辺(ぺん)」で、辺ちゃんと呼ばれています。辺ちゃんは麻雀が上手くないけれど、とにかく麻雀が大好き、というキャラです。この「ペンチャン」というのは、あまり良くない牌の受け入れ方を指す麻雀用語で、頭が良くなくて抜けているところのある主人公の一端を表す名前となっています。
辺ちゃんが麻雀を愛するがゆえに起こるハプニングをギャグタッチで描きつつ、感動するエピソードを散りばめて……といった作品です。

この作品には、ネットで語り草となっている(……は言い過ぎかも知れませんが)有名なシーンがあって、とある老人が辺ちゃんへ、そして若者へ向けて書いた手紙を、辺ちゃんが読むシーンです。

(抜粋)

病院で動けなくなってから愚かにも私は気が付いたのです
無性に生きたくなった……
私は今までの人生がたまらなかった

私がやる気になった時 もう体は動かなかったのです

未来あるみんなへ―――
ぜひ 自分を かつぎ出して欲しいのです
怠惰と体重をふりきって……

自分を街へ―――
人へ 夢へ―――
明日へ―――

どうかできましたら
私の事を 他人事だとか 特別だとか 思わないで欲しいのです

以下、全ての引用は 熱いぜ辺ちゃん/福本伸行 より

このエピソードも本当に素晴らしいのですが、今回取り上げようと思うのは、こことは別の場面です。

人がどう見るか?

辺ちゃんと親しい、山崎というヤクザがいます。
山崎はあるとき、喫茶店で働く年の離れた向井という女性に恋をし、店に通いつめます。
ポケットにはいつも、向井にプレゼントするための腕時計を入れているのですが、山崎はずっと何一つアクションを起こせずにいました。

あるとき山崎は、他の男性が向井に腕時計を渡している光景を目にしてしまいます。

向井「どうしてわたしがこれ欲しいって知ってたの?」
男性「この間 店で話してたじゃん」

向井「へー」
男性「ヘヘヘ」

落胆する山崎。
そのとき山崎の隣に、スッと座る者が現れます。

「…山崎さんだね…」
山崎「え?」
「…あんた山崎だろ…」

それは山崎の命を狙った刺客でした。

音もなくドスを山崎の脇腹に差し込み、刺客は何事も無かったかのように席を立ちます。
店の人々は、そのような惨事が起こったことには全く気が付いていません。
傷口を押さえた山崎の手は、真っ赤に染まります。

山崎「…なんて思われるだろう…
ズ――ッと気になっていたんだ
ガキの頃から…やくざになってからも………

今度のことも…
…やくざのおじんが 38のおじんが
あんな高校生みたいな娘に…

人がどう見るか……?
人がどう見るか……?

ずいぶん悲しい話じゃないか……」

苦しくなった山崎は助けを求めるべく、テーブルに突っ伏しながら、血だらけの右手を挙げます。
しかしそれでも、みんな彼の様子には気が付きません。
結果として誰かに気が付いてもらえるのですが、それまでの時間は、山崎にとって長く長く感じたことでしょう。

そのとき、山崎は思ったのです。

山崎「…人は俺を見てなんかいなかったよ」

自分はずっとずっと長い間、人の目を気にして生きてきたけれど、他の人はそれほど自分のことなんか見てはいなかった、と。

この話、私のことだ…

このエピソードは私にとって印象深く、「そうだよな、みんなそれほど人の事なんて気にしてないもんだよな。大体、自分自身がそんなに他人に注目してないし」と思えるようになりました。
それでガラリと認識が変わった訳ではありませんが、他人の目を10気にするところを、8、9程度で済んだということは、しばしばありました。

もちろん協調性は必要ですし、ある程度他者の視線を気にすることは必要でしょう。しかしあまり度が過ぎると、仕事や生活に支障をきたすことにもなりかねません。今、自分にとってこの「他人の目を気にする度合」は「ある程度」なのかどうかは、たまに振り返ってみても良いのかも知れません。

この山崎のエピソードには続きがありまして、もし気に留めていただけたなら、本編を読んでいただけると幸いです。
(ただまぁ、観念の古さみたいなものが全体的に漂っている作品でもあり、手放しに賞賛はできないかなあとも思います)

最後に

比較的新しい、部費購入した漫画たち

インフィニットループでは引き続き、麻雀好き・漫画好きの仲間をお待ちしております!

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