こんにちは、漫画部・部長のmatsuyamaです。
先日、【本ツイ!ー本屋ついてって1万円あげたら何買うの?ー】という動画をお薦めされ、観てみたらとても面白かったので、真似して1万円分の漫画を買ってみようと思います。
まずお店に行く前に、簡単なスプシを用意しました。
買いたい候補の漫画タイトルと値段をリストアップしつつ、最後に〇✖で買う買わないを決め、予算の1万円に納めようという目論見です。
お店はMARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さんへ。漫画部で漫画を部費購入する際にも、よくお世話になっているお店です。大変豊富な種類の本が置いてあります。
まず新刊コーナーをチラッと見てアメコミコーナーに行くと、早速是非とも買いたい漫画に出会いました。
帯の説明を読むと、ロールシャッハというキャラクターにスポットを当てたウォッチメンの続編、とのことです。ウォッチメンが非常に面白かったうえに、登場人物の中でも特にロールシャッハが好きだった私としては、これはもう買わざるを得ません。
新刊コーナーを眺めていると、「遠野物語」「白羽の矢を追って」あたりも気になります。
ここで少し漫画の選び方について説明しておきますと、
「書店で初めて知った漫画を優先して買いたい、出会いを大切にしたい」
「なるべくジャンルを散らして選びたい」
「ジャケ買いしたい」
あたりを念頭に、良さそうな本を探してゆく方針です。
次に見つけたのが「ブルーアーカイブ ゲーム開発部だいぼうけん!」。気にはなるものの、中々買うところまでは至らない。世の中はそういうものに溢れています。こういう機会であればこそ、買っておくのは良さそうです。
表紙のモモイがゲーム本編で、グニョグニョ動いた後にビシッ! とポーズを決めるのを見て「何それ!」って思いました。好きなキャラです。
そして次に目を付けたのがこちら。
漫画部で部費購入をしている「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~」が非常に面白いのですが、他にそういった、タイトルが長かったり転生したり追放されたりする漫画はあまり読んだことがないので、今回はその周辺のジャンルから1冊選んで読んでみたいと考えていました。
帯にあった、老紳士の頭に「老害レベル 40」と出ている1コマ。これが決め手になりました。帯って大事ですね……
ここでいったん金額を確認します。
どんどん見てゆきます。
シメジシミュレーション/つくみず
これは好きな作品で既に4巻まで持っているので、5巻は絶対欲しいやつです。
私が所持している漫画は、紙の本だったり電子書籍だったりまちまちですが、途中まで紙で持っている漫画は紙で、電子書籍で持っている漫画は電子書籍で揃えたくなるのが人情というものでしょう。
この作品は紙で所持しているので、5巻も紙で買いたい。
え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?/伊於・下城米雪
知ってはいたが買うには至らなかった作品。
IT会社のブログ記事として、ここいらでITの要素を入れておくのは悪くなさそうです。
ぼっち死の館/齋藤なずな
「遡る石」というWEB漫画がとても良くて、同じ作者の作品として紹介されていたのを見、気になっていた漫画です。
クジマ歌えば家ほろろ/紺野アキラ
評判の良さは耳にしていた作品です。改めて見ると、表紙が良いですね。
帰宅してから調べてみたら、アニメ化するそうです。
ザーフィラ陛下と黒と白/もといも
少女漫画から何か選べないかな……と見ていたところで表紙が気になり、裏表紙のあらすじを読んだら面白そうだったので選びました。裏表紙のあらすじって大事ですね……
いつか死ぬなら絵を売ってから/ぱらり
こちらも、気になりつつも未読だった作品。
しあわせは食べて寝て待て/水凪トリ
同じく、ちょっと気になっていた作品。
こちらにはお試し用のミニ冊子が棚にあり、読んでみたら雰囲気が良かったのです。
劇画の神様/伊賀和洋
『ゴルゴ13』のさいとう・プロダクションに入社してアシスタントとして働いた、作者本人の経験を元にした漫画だそうです。これは非常に面白そう。
以前、漫画部のブログとして「いくつかの漫画家漫画」という記事を書いたことがあり、そちらにも書いたのですが、漫画家が主人公の漫画・漫画の制作編集を題材にした漫画には面白いものが多いと思います。
傲慢と善良/鶴谷香央理・辻村深月
タイトルをよく目にしていた作品。原作が小説で映画化もするんだなぁ……と見ていたら、映画は昨日(2024年9月27日)公開なのだそうで。
表紙が目を引いたのですが、これは小説版の表紙が記憶の底にあり、そのギャップが琴線に触れたためかも知れません。
引き続き見ていきます。
終末の魔女と人形/高田慎一郎
「”戦う老魔女(バーバヤガー)”が、無法の終末世界で大立ち回り!」と裏表紙にあります。とても良さそう。表紙も良いです。
魔境斬刻録 隣り合わせの灰と青春/稲田晃司・ベニー松山
こちらもずっと気になっていた作品です。
元になった小説のほうも、読みたいと思いつつ読めていません。
ひらひら/崗田屋愉一
表紙がとても良く、あらすじも面白そうです。
室外機室 ちょめ短編集/ちょめ
こちらも表紙が目を引きました。作品説明を読んでも、雰囲気が良さそうです。
痩我慢の説/川勝徳重・藤枝静男
これはWEBで連載を読んでいた漫画です。戦後、静岡の片田舎で開業医を営む「私」とその妻の元へ、姪のホナミがよく家出をしてやってくる。獣医になりたいと言い出したホナミを中心に騒動が起こり、ホナミの新しい考え方を「私」はときに称揚し、ときに抵抗を感じ……というような話です。
元から買うつもりだった漫画、それも電子書籍で買う予定だったので、今回はスルーしていました。
しかしよく見ると「特典付き」という紙が挟まっています。じゃあせっかくの機会だから紙で買ってみるかな……
朱のチーリン/向井沙子
三国志の姜維が主人公の漫画だそうです。そんな漫画が出ていたことも、今回初めて知りました。
人馬/墨佳遼
中世日本のような世界で、人間に使役される半人半馬の種族「人馬」の物語です。
こちらも既に持っていた漫画で、5,6巻を買っていなかったものです。間違いなく欲しい。
大乱 関ヶ原/宮下秀樹
戦国時代の武将・仙石秀久が主人公の漫画「センゴク」シリーズを描いた作者の漫画で、事実上の「センゴク」シリーズの続編と言って良いでしょう。
太閤秀吉が死に、慶長の役で朝鮮に出兵していた軍勢をどうやって撤収させれば良いものか、というところから物語が始まり、最終的には関ヶ原の戦いで激突する徳川家康&石田三成の、それぞれの思惑や行動を描写してゆきます。
所有はしていませんが、2巻までがとても面白かったので続きの3巻も読みたいです。
・・・
気になる漫画は際限なく出てきて、キリがありません。
候補を選ぶのはここまでとしました。
1万4千円ほどオーバーしています。切り詰めていきます。
既に持っている漫画の続きは、ほっといても買うので今回の枠からは外す。
ロールシャッハは絶対に買いたい。
老害レベルは転生枠として残しておきたい。
少女漫画枠でザーフィラ陛下。
終末の魔女と人形は、今回の趣旨に一番沿っているだと思える上に、表紙・あらすじの時点で既に面白そう。
ジャケ買い枠として一番残したいのが室外機室。
ぼっち死の館と痩我慢の説は今回買わなくてもいいんだけれども、欲しいので買っちゃう……
というわけで、7冊で計9,611円となりました。
今回1万円分の漫画を吟味していて思ったのは、やはり「なんとなく書棚を眺める」のと「買うつもりで書棚を眺める」のでは、見る本気度が違ってくるな、ということでした。
「茄子」という漫画にも、そんな話が出てきますね。
彼氏からもらった宝くじが100万円に当選した、高校生の綾。「使ったらあっという間になくなるし、貯金もなんつーかやだなあ」ということで、粋な使い道を考えていたところ、事業家として成功している妙齢の女性・大西から、こんなアドバイスを受けます。
大西「100万円あったら絵を買うわね 私だったら」
茄子/黒田硫黄 より
大西「画廊まわって気に入った絵を見つけて」
綾 「考え方がリッチですねえ」
大西「100万円握って絵を見にいってごらんなさい
ただ見るのと見方がかわるし
目だって肥えるんだから」
ちなみに今回の購入は自腹です。
部費で購入する漫画は社内スタッフの投票で決めているという事もありますし、それにやはり身銭を切らないと人は本気になれないですからね。
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